初めて訪れた巣鴨の印象
私が初めて巣鴨の街へ訪れたのは学生の頃でした。
地方に住んでいる高齢の叔母が上京してきた時に、どうしても行きたい場所のひとつが巣鴨のあの『おばあちゃんの原宿』と言われている場所でした。
その頃はまだ現在のようにインターネットで簡単に下調べができる時代ではなかったので、知人や近所の人に色々と聞き、せっかく上京してきた叔母に少しでも喜んでもらいたい気持ちが強く、事前にひとりで巣鴨を下調べにも行きました。
駅の改札を出ても、あの原宿のような賑わいも無く『ここのどこがおばあちゃんの原宿なの?』と思いながら、とげ抜き地蔵尊を目指し歩き『とげ抜き地蔵通り商店街』に入ろうとすると、目の前の通りにはおじいちゃんとおばあちゃんだらけにびっくり!あまりの光景にしばらく私は商店街の入り口で立ちすくんでしまったこと思い出します。
そして商店街の中の洋品店や甘味処、有名な和菓子屋さんなどとポイントをしっかチェックして後日、上京した叔母を連れて巣鴨を訪れました。
嬉しそうに洋品店で何枚も試着して洋服を買ったり、お茶のソフトクリームを食べながら露店をチェックしたりと叔母はとても楽しそうでした。
今、思い返すと叔母が上京したのはこの巣鴨の時が最後でした。
今は体調を崩し入院してしまいましたが、今でも私の記憶の中では、あの巣鴨で買い物していた嬉しそうな叔母の姿がいつも思い出します。
もう一度できることなら連れて行ってあげたい場所です。